大阪・淀川の河川敷に22店の常設屋台が連なる「淀川つつみ市ミナモ十三」が8月初旬にオープンした。河川敷が飲食店の集積地となるのは珍しい。そう思い、開業前の内覧会に参加した。屋台とはいっても、飲食店営業許可を取得している居酒屋、焼き鳥、タイ料理、すし、イタリアンなど多彩な事業者が出店していた。
国土交通省の「かわまちづくり支援制度」を活用した官民連携のにぎわい創出事業で、大阪市淀川区主導の8回のエリア魅力向上協議会を経て、具現化した。屋台エリア以外にバーベキューエリアやイベント・交流スペースなどもあり、様々なイベントも開催予定だ。
屋台エリアの事業責任者によれば、観光客などが見込めない地方や郊外の飲食店売り上げはコロナ前と比べて約2割減が毎年続いているという。地元客だけでは売り上げの回復が難しく、「観光客に訪れてもらえる流れを作っていく必要がある」と話す。来街者増による地域活性化が事業の目的だ。
この内覧会の数日前、ある郊外の百貨店が閉店した。地元客の人口減少と高齢化による来店客数減が閉店要因で、〝地域密着〟だけでは難しいことが分かる。小売店、飲食店にとって、新規客層の獲得は欠かせない。夜景が魅力的という冒頭の河川敷は、大阪・梅田からも近い。夕暮れ時に改めて、観光で訪れてみたい。
