蔵前や清澄白河、馬喰町といった東京の下町で、歴史のある古い建物を生かしたおしゃれスポットが広がってきた。新しい文化の発信地として話題が絶えない。
今注目されているのが日本橋兜町だ。金融の街として日本を支えてきたが、オンライン取引の普及などで、時代とともに活気が失われつつあった。残されたのは大正や昭和初期に建てられた銀行など、他の街とはひと味違う重厚な建物。そのクラシカルな風情に引き寄せられ、数年前から素敵なパティスリーやワインバーが出店している。
魅力的な飲食店ができると、流行に敏感な人が集まり、にぎわいが生まれ、新たな店がまた誕生する。そんな好循環が起こり、最近はファッションの展示会も行われている。
直近では、東京都中央区を拠点とする平和不動産が、東京都の「リノベーション・モデル事業」を活用したプロジェクトとして近代建築を生かした店舗リノベーションを実施。その一環で、ファッションコンサルティングなどを行うセイヤナカムラ2.24がクリエイティブスペース「直観」を開業した。
初回のエキシビションには、ファッション関係者も多く集まり、趣のある街ならではのゆっくりとした時間を楽しんでいた。小さな店が点在するため、街歩きにも最適だ。巨大施設による再開発にはない魅力が、改めて見直されている。
