『鬼滅の刃』劇場版の最新作が大ヒットしている。公開から3週間ほどで、興行通信社まとめの歴代興行収入ランキングのベスト10に入った。ちなみに1位は20年公開の同作『無限列車編』で、2位は01年公開の『千と千尋の神隠し』。アニメやゲームなどのIP（知的財産）コンテンツの人気は、衰える気配が見えない。
人気コンテンツの常設キャラクターショップの集積度を高めている商業施設は増える一方だ。イベントや期間限定店の開設もかなり多い。気温に左右されないからだろう。アパレルメーカーなどファッション企業も、人気キャラクターとの協業商品開発に積極的だ。
最近の人気コンテンツの特徴は、特定の世代だけでなく幅広い年代層に支持されていること。ライセンス生産される商品も子供用だけでなく、大人を狙った文具、食器、服飾雑貨、衣料品などさまざまある。結果、IPビジネスの事業規模も拡大している。
「本命以外に、常に何組かの〝推し〟を持っている」と、あるSCで聞いた。言われてみれば、確かに人気キャラクターの数は多い。〝一人十色〟の推しがあるなら納得できる。「芸能人とか、香りとか。違うところにも推しがあって分散している」とも話していた。とすれば、ファッション分野で、もっとブームと言われるくらいのブランドが出てきてもいいはずだ。
