今さらながら韓国ドラマにハマってしまった。それも『チャングムの誓い』をはじめとした20年くらい前の時代劇ばかり。人気作はBSなどで何度も再放送されているので、観るものには困らない。その分、日本のドラマを観る機会が減ったかもしれない。
ファッション業界でも韓国の存在はどんどん大きくなっている。若い女性を対象にしたブランドでは、マーケットリサーチで韓国に企画担当者を派遣するのが不可欠になっているという。グローバルに活躍する韓流アイドルの影響力は計り知れない。彼女らに憧れる女子中高生も世界で増殖中だ。
記者が担当するメンズ業界でも韓国の話題をよく耳にする。定期的に取材しているいくつかのメンズブランドでは韓国のセレクトショップへの卸販売が順調に広がっている。日本流のアメリカントラディショナルスタイルが韓国のメンズマーケットで注目されていることが背景にあるらしい。
日本を飛び出しアジアや欧米など海外のセレクトショップを中心に卸先を開拓している新興ブランドも少なくない。だが一方、「日本のメンズファッションの優位性は昔ほど高くない」という声も聞く。韓国はあらゆる分野のグローバル戦略を政府が後押ししている。まだ日本のメンズ市場では少ない韓国ブランドだが、席巻される日がそう遠くない未来に来るのかもしれない。
