《めてみみ》学生が買う服

2021/04/06 06:24 更新


 売り場の定点取材で、都内のセレクトショップのスタッフが「3月末からお客様が少しずつ戻ってきてくれた」と、ほっとした表情を見せた。気温上昇が早く、アウターは売り逃したが、シャツなど軽衣料はよく売れたそうだ。

 別のセレクトでは少し話が違って「客数は戻ってきているが、あまり売れない」。この店は近隣の店より少し平均価格が高い。その分、仕入れもオリジナルもクオリティーは高く、それが他店との差別化要素になっていた。

 20~40代と幅広い客層が来る店だが、学生客の買い上げが減ったそうだ。「コロナでアルバイトがあまりできず、服を買うお金がないみたいです」と店長が説明してくれた。

 学生らしき客が「ユニクロ」とか「ジーユー」のショッパーを持って来店することも増えたという。「メインの服を安く買って、それでも欲しい服は一応見ておこう、みたいな感じで来る」。今春夏物からは買いやすい価格帯の商品をオリジナルで増やしたのだが「あまり効果はない」。

 緊急事態宣言が解除され、対面授業を再開する学校も増えた。だが、飲食店などは時短営業が続き、アルバイトを見つけることも、服を買う余裕が持てるほどシフトに入るのも難しい。本分が学業とは言え、こうした状況が改善されなければ、学生が買う服の価格の相場は下がる一方だ。


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