《めてみみ》往来の自由

2020/07/08 06:24 更新


 「毎日、日本にいる子供とオンラインで朝食をとっています」「ただ一人の日本人であるため生産管理の現場から離れられず、初めての子供の出産に立ち会えませんでした」「父親が急逝したため現地企業を辞めて帰国します」。中国は3月28日、中国以外に滞在する外国人の査証と居留許可の効力を停止した。それ以降、日中間の自由な往来はできなくなった。

 冒頭のような様々な弊害が起きている。特に家族との問題は深刻な内容も多い。体調が悪くなり診察を受けたら末期がんが見つかった人もいた。その人は日本での手術を望んだが、日本に入国してから14日間の隔離がある上、紹介状をもらうのにも時間がかかるため日本での治療を諦めて中国で手術を受けたという。

 オンラインを使って家族と対話している人は多い。コロナ禍に、様々なオンライン会議システムが活用されるようになった。このシステムを使えば家族の顔を見ながら話ができるのは、不幸中の幸いか。小さな画面で互いの元気な姿を確認し、ほっとしている人々も多いはず。

 上海日本商工クラブは7月3日、上海市人民政府外事弁公室宛てに「上海への日本人渡航に関する支援の要望」を提出した。2200人以上が上海へ戻れないほか、500人の新規駐在員も足止めされている。一日も早い改善を望んでやまない。


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