目には見えないウイルスとの戦いは難しい。現地メディアによると、上海は3月30日から超高層建物の展望台が再び休業に入った。先週後半から地下鉄駅で、大きなかばんを抱えて地方から戻って来た人々を再び見かけるようになった。新型コロナウイルスの国家専門家チームは、上海、北京、広州、深圳、杭州の5都市は流行再燃のリスクが大きいと警告している。
上海市は警戒レベルを引き下げ店舗の営業再開を促す一方で、海外からの入境者を厳しく制限している。しかし、これも3月に入り変更が何回もあり、翻弄(ほんろう)された人も多い。3日から14日間の自宅または指定施設での隔離が始まった。それまでは要請という形で外国企業が自主的に実施していたが義務化された。
当初は空港到着から検疫が終わり空港を離れるまで数時間を要した。その後、対象国が増え最大で30時間以上待機を強いられた人もいた。23日の午前0時に日本が対象国から除外された。ただ、22日以前に入国した人は引き続き隔離対象だった。26日午後6時に隔離再開、28日に中国外交部が中国査証、居留許可を所持する外国人の入境の一時停止、31日正午から査証免除措置の全て停止。
少しやり過ぎではと思ったりもするが、目に見えないものとの戦いは、一般の人がそう思うくらいがちょうど良いのかもしれない。