《めてみみ》DtoCブランドを支援

2020/02/17 06:24 更新


 SNSで最近、デザイナー個人や地方の縫製工場が立ち上げたファッションブランドの広告が目立つ。気になるブランドはついフォローしてしまう。中でも広島県福山市の服作りの現場で技術を磨き、発信するメンズブランドには本気で購入したくなる魅力を感じた。

 ファッション業界でもDtoC(メーカー直販)ブランドの支援が急増中。最近も大手小売業が新会社を設立、DtoCのスタートアップ企業に資金提供するほか、出店や運営支援などを行う。別の専門店チェーンでも新事業として社内外のインフルエンサーを起用したDtoCブランドを本格始動させるという。

 この業界以外でも服を作りたい需要はあるようだ。衣服生産プラットフォームを提供するシタテルは、非アパレル事業者を中心としたDNB(デジタル・ネイティブ・ブランド)向けに、受注・生産・配送一体型ECパッケージの提供を始めた。アニメやゲーム、アーティスト、インフルエンサーなどの濃く深いファンコミュニティーを持つ事業者を想定している。

 同サービスは販売チャネルがない非アパレル事業者が在庫リスクを抱えず、初期費用なしで新たな服作りに挑戦できるという。アパレル業界が低迷する中、異業種からの新規参入が増えることで、ファッションの魅力を再発見するきっかけになってほしい。



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