《めてみみ》上海も桜の季節

2018/03/28 04:00 更新


上海ファッションウィーク 公式サイトより

 上海市内でも桜が見頃を迎えた。若い木が多いので日本のような迫力はないが、やはり桜は良い。ウィーチャットでも、「長風公園が満開」「外へ出て花を見よう!」といったコメントが写真とともに飛び交っている。日本企業は異動の季節なので送別会も多く、新年度に向けて気持ちが高ぶってくる時期でもある。

 今年は春節(旧正月)が遅かったため3月に様々なイベントが集中した。その最後が上海ファッションウィーク(上海時装周組委会)だ。18年秋冬コレクションを、50人のデザイナーが中心部の新天地に設営されたテント村で発表する。

 周辺地域で開かれる展示会の規模も回を重ねるごとに大きくなっている。組委会主催のモード上海には約500ブランドが出展する。このほか関連イベントと位置付けられた展示会が、前回より1カ所多い6カ所で開かれる。

 参加者からは「売れる商品を作るための技術が学べる」と、商談の場としても定着している。今回は東華大学などの学生による発表会も行われる。人材育成の場としての機能も新たに持とうしている。存在感の大きさはスポンサーを見ても明らか。著名なグローバル企業が名を連ねている。Tモールがデータ解析で協力するという。日本からも多数のブランドが出展する。桜の季節と重なった展示会で新たな出会いが花開くことを期待したい。



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