「ミーンズワイル」(藤崎尚大)は2月10日、東京・有明アーバンスポーツパークで25年秋冬のショーを行った。会場のスケートボードパークは、夜空の下にコンクリートが湾曲した起伏の地形が広がる。宇宙の惑星に降り立ったかのような景色で、アウトドアとミリタリーの要素を掛け合わせた着こなしを見せた。
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軽やかな機能素材を使ったトレンチコートとパンツのセットアップ。その下にダウンジャケットを着たり、シャツとフィッシングベストを重ね着したり。サンドベージュ、ブラウン、ネイビーなどのトーン・オン・トーンで構成し、テクスチャーの変化でメリハリを付ける。ジャージーのセットアップには、毛足の長いロンググローブを合わせた。藤崎自身の「都市と自然を行き来する生活」が反映され、都市空間に違和感のないクリーンな趣やエレガンスを感じさせた。
シルエットの柔らかさも特徴の一つ。「ザ・ノース・フェイス」と協業するマウンテンジャケットの下に、異なる機能アウターをレイヤード。裾をブラウジングし、ふんわりと女性的なニュアンスを添えている。
(須田渉美、写真=加茂ヒロユキ)