縫製大手のマツオカコーポレーションは、子会社、ミャンマーポスタリオンの創業20年記念式典をヤンゴン市内のホテルで開いた。
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取引先や関係会社、従業員など150人が参加し、本社からは松岡典之社長執行役員など幹部が出席した。松岡社長はあいさつで、「訪れた03年当時は、時間の流れがゆっくりとした印象が強く、新たな拠点としてビジネスを無事に立ち上げていけるか不安だった」と話した。続けて、「現地パートナーの穏やかな対応に助けられ、この地に根を下ろすことができた。さらに現在の工場責任者2人をはじめ、幹部や社員に恵まれ、皆様のお力添えがあり、この日を迎えることができた」と感謝を述べた。
ミャンマーに進出したのは04年。当時は大半を中国で生産していたが、リスク分散を目的に、日系工場を譲り受ける形で、同社として初めて東南アジアに工場を持った。その後のバングラデシュ、ベトナム、インドネシアへの拡大につながっている。
ミャンマーでは2工場を運営し、全体に占める売り上げ比率は約5%だ。21年のクーデターで一時的に生産量は落ちたが今は回復し、順調に稼働する。自動ハンガーラインの導入など自動化を進め、生産効率を高めるモデル工場の一つとしての役割もある。