マッシュホールディングス(HD)が毎年本社で開催する参加型チャリティーイベントの寄付総額が1億円に達した。8回目となる24年度は、11月15、16日の2日で約1900人が来場した。「ここで得た収益は今後も子供たちの遊び場に使っていきたい」と近藤広幸社長は話した。
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「マッシュパークプロジェクト」は東日本大震災をきっかけにスタートした。自社ブランドの服やコスメ、飲食などを販売するほか、ワークショップやライブなどを実施する。
物販・飲食の売り上げの一部に加え、入場料(税込み800円)と企業からの協賛金、オンライン募金などを寄付金としている。24年8月末時点でその総額が1億円を超えた。イベントの規模も開催の度に大きくなり、23年度は2日間で約2000人動員、チャリティー額は820万円となった。今年は1月に震災の被害を受けた石川県・能登の特産品を紹介・販売するブースも出店した。
21年8月に宮城県女川町に公園「マッシュパーク女川」を寄贈した。同イベントの寄付金を使用して、公園の遊具の建設や運営を行っている。
毎年開催日には、全社員向けにイベントの目的について直接伝える機会を設けることで、意識の共有を行っている。休日は社員が家族で参加するなど、事業部を横断して社内コミュニティーの活性化にもつながっているという。