マルカワ 2年半ぶりに調布に新店

2017/05/10 06:25 更新


 ジーンズカジュアル専門店のマルカワ(東京都町田市)は4月28日、東京都調布市のNSC(近隣型SC)、クロスガーデン調布に出店した。同地域への出店は約2年半ぶりで、「業態はしっかり認知されている」(若林大輔取締役EC販売事業部長)と見る。年間売り上げ1億2000万円を目指す。

 売り場面積は264平方メートル。商品構成はメンズ55%、服飾雑貨35%、レディス・キッズ10%。ストリート・スポーツテイストを意識し、「ナイキ」「コンバース」「フィラ」などスポーツブランドのTシャツやジョガーパンツを店頭で打ち出す。定番のサーフ、ミリタリー、キャラクター物も充実している。品揃えは既存店とほぼ同じ。

 2年半前に調布にあった店は年間売り上げが約2億円で、全社の中でも売り上げ上位の好調店だった。しかし、入居する館が閉館したため退店した。男性客を中心に若年から年配まで幅広く集客していた。新店の売り場面積は以前に比べて半分以下となったが坪効率を高める。店舗数は33店になった。18年2月期はあと2店の出店を計画している。都内の駅前商店街など生活に密着した立地を対象に売り場面積165平方メートル程度のコンパクトな店を考えている。

■2月期は5%増収

 マルカワの17年2月期売上高は約52億2000万円(前期比5.2%増)となった。既存店売り上げは約10%減となったが小物や雑貨が好調だったECが伸びた。EC売上高は約17億6700万万円(48.4%増)。

 営業利益は7100万円(34.4%減)。夏物の値下げ販売による粗利益の減少、ネット広告増による販売・管理費の増加で減益になった。粗利益率は前期比0.4ポイント減の47.1%。販売・管理費率は0.4ポイント増の45.7%。出店1、退店2で期末店舗数は32。

 今期は実店舗、ECともに売り上げは横ばいの見通し。好調なECは、コストの見直しなどで利益率を重視する。また、商品受け取りで外部業者と組むなどサービス面の付加価値を向上させる予定だ。16年秋に始めた米アマゾン・ドット・コムでの越境ECは「調子が良いため、今後も攻めていく」(若林取締役)とする。

オープン当日は開店と同時に客が絶え間なく来店


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