23年2月に藤崎で開催した埼玉フェア
丸広百貨店（埼玉県川越市）は地方百貨店との相互出店やOMO（オンラインとオフラインの融合）を通じた協業を拡大する。22年度に相互出店した藤崎（仙台）に加えて、23年度に天満屋（岡山）、福屋（広島）と同様な試みを実施する。
地域に根差した百貨店の商品調達力や編集力を生かし、県外で販売していない地域産品をはじめ、通常の物産展では扱うことができなかった商品を多く揃える。それぞれの本店での店頭販売のほか、外商顧客向けの受注販売、開催期間前後のオンライン販売、支店・サテライト店での販売を組み合わせて売り上げを確保する。
今秋は丸広百貨店での岡山フェアを9月7～12日、仙台フェアを9月27日～10月3日、広島フェアを11月1～7日、福屋での埼玉フェアを9月21～27日に開催する。同様に天満屋での埼玉フェアを24年1月18～23日、藤崎での埼玉フェアを24年2月16～27日に予定している。
丸広百貨店と藤崎は「地域の名産品の魅力を域外の生活者へ紹介していくためには〝百貨店〟というメディアを活用できる。さらに店舗の強みとウェブの強みを掛け合わせて紹介していくことで、地域産品のブランディングにも貢献できる」と協業の経緯を説明する。両店の人的交流を促す効果もあった。1催事の期間売り上げは1000万円を超えており、新たな収益源につなげる。
