マークスタイラー SC向け「コトリカ」スタート

2017/07/06 04:28 更新


 マークスタイラーは17年秋に、同社として初となるSC専門業態「コトリカ」を立ち上げる。35歳の男女を中心対象に、ジーニングカジュアルや雑貨を揃える。「退店なども多い今のSCの市場に風穴を開ける」(芦澤潤SC事業準備室室長兼マーキュリーデュオ事業部事業部長)とし、20年には約20店、売上高44億~45億円を目指す。

 売り場面積は165~230平方メートルを想定。今秋は東京近郊の広域型SCに出店を予定する。「グッドプライス、グッドイナフ」という考えのもと、SC市場にはまる価格(3000~5000円中心)で、高品質のアイテムを揃える。

 「商品原価、店舗内装費、オリジナルデザインのためにかかる人件費は圧縮しない」ことで、同質化しがちなSCの中で発信力を高める。主要都市への出店や、自社EC「ランウェイチャンネル」を生かしてEC売り上げをブランド全体の2~3割に高め、収益につなげる。

 商品構成はレディス、メンズが半分ずつ、ウェア7割・雑貨3割を想定する。ウェアのうち2割をデニムアイテムが占める。デニムアイテムは2900円、5900円の通常商品のほか、7900円のカスタムオーダー品を揃える。シルエット、生地、加工、裾の処理などを自由な組み合わせでオーダーできる。トップはウォッシャブルなどの機能性を打ち出したアイテムを充実する。ウェアは、「競合に比べて全体的に品番数を減らすことで、1型あたりの企画にかける時間を増やす」考え。

 店頭の入り口部分は、買い付けを中心とした雑貨類で構成する。「物欲の無い時代には、まずは店に来て楽しいと感じてもらうことが大切」として、朝の食卓や晩のリラックスムード、キャンプ、ヨガなど、季節と連動した様々なシーンを雑貨で提案する。

デニムを軸としたカジュアルを35歳前後の男女に提案する「コトリカ」


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