「マーク・ジェイコブス」21~22年秋冬コレクション 2シーズンぶりにショー

2021/07/06 11:00 更新


 「マーク・ジェイコブス」は、2シーズンぶりとなるランウェーショーで21~22年秋冬コレクションを披露した。会場はニューヨーク公共図書館。「パンデミックから受けた計り知れない喪失、孤独、恐怖、不安を抜けて、好きなことを精いっぱいやるという原点回帰の思い」が込められた。モデルはメンズ、ウィメンズ含め35人。レイヤードルックを脱いでいき2ルックずつ披露した。

 秋冬トレンドでもあるボリュームたっぷりのキルティングやパッデッドアイテムが揃う。ダウンのような量感のセットアップにキルティングのフーデッドパーツ、ミトンのようなバッグをフロントに飾る。ボリュームアイテムにはブランドロゴのタイポグラフィーをのせ、キルティングのパーツの色を変えてグラフィカルなストライプ模様をのせる。ボリュームたっぷりのアイテムとコントラストを作るのは、ポルカドット大のビジューをつなげたドレス。ばっさりの背中をカットしたベアバックのジャージーアイテムも登場した。外界からのプロテクトといったイメージのボリュームトップと素肌をのぞかせるインナーとの対比は、秋冬のトレンドのど真ん中。それをこの時期まで引き付けて発表する意図は何なのか。コロナ禍を経て今後は直接、市場にアピールしていくのであろうか。

 マンハッタンのミッドタウンにあるバーグドルフ・グッドマンとの提携により、今回のショー開催時にはファサードにプロジェクター放映でランウェーの様子が同時中継された。このコレクションはいつから納品され販売されるのか。そして「シーナウ・バイナウ」のようにコレクションを発表していくのか、気になるところだ。

マーク・ジェイコブス
マーク・ジェイコブス
マーク・ジェイコブス

(小笠原拓郎)



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