一般社団法人マジェルカ(東京、藤本光浩代表理事)は、福祉の分野にフェアトレード(公正取引)の概念を取り入れる「ウェルフェアトレード」を推進し、全国の障害者施設から集めたアート雑貨やハンドメイド雑貨を、東京・吉祥寺の実店舗とオンラインショップで販売している。12月25日まではクリスマスプロモーションを開催している。
マジェルカは、障害者が作る雑貨を販売することで福祉と社会をつなげる活動を11年から続けている。福祉雑貨を適正な価格と手法で流通することを目指し、SNSなどで積極的に発信。ECと実店舗で販売し、今まで障害者と関わりの薄かった人が、障害者や福祉の世界に興味を持つきっかけを提供している。
全国の福祉施設から集めた雑貨の専門店「マジェルカ」は、昨年11月に一度閉店を余儀なくされたが、全国のファンや商品の作り手から寄せられた継続を求める声に応えて、今年1月に再スタートした。現在、20人のボランティアなどが活動を支えている。「マンスリーサポーター」を募り、毎月継続的な寄付を行う仕組みも整えた。
クリスマスプロモーションでは、期間中はギフトラッピングが無料になり、オンラインショップでは5000円以上の購入で配送費が無料となる。障害のある作り手が一つひとつ糸のこぎりで切り取り、やすりがけした木のおもちゃや、手織りの生地を使用した熊のぬいぐるみ、ショールなどのクリスマスギフトを揃えた。