米ライクラ 経営権を投資企業グループが獲得 山東如意の債務不履行で

2022/06/30 11:41 更新


マーケティングにも力を入れ、高いブランド力を持つ「ライクラ」

 スパンデックス「ライクラ」などをグローバルに製造販売する米ライクラカンパニー(デラウェア州)の経営権を、国外の複数の投資企業グループが獲得した。前親会社である中国の山東如意が19年のライクラ買収時の借り入れが債務不履行となり、今年2月から法的手続きが行われていた。

 ライクラ社の新たな支配株主は、リンデマン・パートナーズ(韓国)及びその関連会社、チャイナ・エバーブライト(香港)、Torインベストメント・マネジメント(同)ら複数の金融機関からなるグループ。

 山東如意が19年にライクラ社を26億ドルで買収した際に10億ドルを借り入れ、このうち4億ドルの返済が滞っていた。金融機関グループが旧親会社の如意紡織服装国際集団に対して執行措置を申し立て、管財人による手続きが2月から行われていた。



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