【パリ＝松井孝予通信員】第9回LVMH(モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン）ヤングファッションデザイナープライズの最終選考が6月2日、パリのルイ・ヴィトンファンデーションで開かれた。グランプリにはスティーヴン・ストーキー・デイリーの「S．S．（エス・エス）デイリー」が輝き、奨励金30万ユーロとLVMH傘下メゾンでの1年間のコーチングの権利が贈られた。
今年のアンバサダー、女優ケイト・ブランシェットさんからLVMHプライズのトロフィーを受け取ったデイリーさんは、「オスカーを獲得した気分」と喜びを表した。S．S.デイリーは20年、リヴァプールで育ちウエストミンスター大学を卒業したデイリーさんが立ち上げたメンズブランド。デットストックやアップサイクルの素材をハンドメイドでコレクションにしている。特別賞のカール・ラガーフェルド賞には、米西海岸のデザイナー、イーライ・ラッセル・リネッツのユニセックスブランド「ERL」と、ナイジェリア生まれのイドリス・バログンさんがマンハッタンで立ち上げたメンズブランド「ウィニー・ニューヨーク」が選ばれ、奨励金15万ユーロが贈られた。
同プライズのプラットフォームでファイナルのビデオが配信されている。
