ルックHD多田社長「中期計画は順調」 直営、EC伸ばす

2018/08/22 06:30 更新


 ルックホールディングスの多田和洋社長は20日に開いた18年1~6月の決算発表会見で、「国内、海外ともにおおむね堅調に推移し、ほぼ計画通りに着地した」とし、今期が最終年度となる中期経営計画を「良い形でしめくくりたい」と述べた。中期経営計画の重点施策としている既存事業の収益向上とEC販売拡大は「予定通り進んでいる」とし、新規事業開発は「時間がかかるが腰を据えてやっていきたい」と語った。

(壁田知佳子)

 1~6月のアパレル関連事業の連結売り上げは前年同期比2.4%増の212億2700万円、営業利益は15.9%減の4億9500万円。国内は、事業会社ルックと国内子会社の合計売上高が0.9%増の136億7300万円。NBの「キース」、インポートの「イルビゾンテ」「マリメッコ」、A.P.C.ジャパンの「A.P.C.」などが好調だった。営業利益は円安・ユーロ高の影響による仕入れコスト上昇などにより23.1%減の2億7800万円。販路別では百貨店は落としたものの、直営店、専門店、FC、ECなど各販路で伸ばした。国内直営店は1~6月期に出店7、退店3で6月末時点でちょうど100店となった。

 海外アパレル事業の売り上げは5.3%増の75億5400万円。今年、事業開始から30年を迎えた韓国のアイディールックが「サンドロ」「マージュ」を伸ばした。

 ECは国内は自社サイトが18.1%増、他社サイトが3.5%増で合計11.2%増、海外は自社サイト8.3%増、他社サイト2.25倍で合計は15.9%増。EC化率は9.9%となり、「中期計画のEC化率10%が視野に入ってきた」(多田社長)。

 下期は直営店で新規出店9、退店2を予定している。新店はマークイズみなとみらいに「ベンシモンオトゥール・デュ・モンド」、日本橋高島屋SCにマリメッコなどインポートブランドが軸となる。マリメッコの表参道店は06年以来の初の改装を実施する。

ルックホールディングスの多田和洋社長


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