有力店の20年春夏スタイリング提案・メンズドレス リゾートっぽく遊ぶ

2019/12/16 06:28 更新有料会員限定


 有力専門店の20年春夏のメンズドレスは、オンタイムを前提にしたスタイリングがさらに減り、リゾートっぽいコーディネート提案が増えている。リネンなど夏素材のスーツやジャケットに開襟シャツ、サマーセーターなどカジュアルなトップを合わせるスタイルだ。タイドアップの提案では、ネイビーブレザーにタブカラーのシャツ、柄のピッチがイレギュラーなレジメンタルタイを合わせるなどが目立つ。オーセンティックなトラッドに遊び心のあるハズしを入れたスタイルだ。足元もキャンバスのスリッポンやギリーなど、カジュアルな印象のシューズをあえてスーツに合わせる提案が多い。

(柏木均之)

 職場のドレスコード緩和でテーラードのスーツやジャケットの売れ行き不振が続いているが、とりわけ影響が大きいのが春夏シーズンだ。特に猛暑が当たり前となった夏は、Tシャツに合わせるストレッチ素材でパンツがイージー仕様のセットアップが定番化している。

 このため、セレクトショップ各社のドレススタイリングは、オンタイムを想定せず、夏場のおしゃれの装いをどう演出するかが焦点となっている。テーラード由来のスーツやジャケットを、いかにくだけた雰囲気でコーディネートするかがカギとなった。

 ビームスは、白や生成りをキーカラーにした華やかなスーツスタイルを提案する。イチ押しは白スーツのワントーンコーディネートだ。クリーム色のリネン混スーツはチェンジポケット付きのクラシックな仕立て。シャツはボタンダウンの襟を留めず、同系色のレジメンタルタイを合わせて遊び心を表現する。

スーツ12万3000円「タリアトーレ」、シャツ2万4000円「ドレイクス」、ネクタイ1万6000円「フマガッリ」、チーフ6800円「パオロ・アルビザッティ」、シューズ7万6000円「ボードイン&ランジ」

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