東京・渋谷のコンセプトショップ、ライラ・トウキョウは7~15日、フィービー・ファイロが 09年に発表した「セリーヌ」のファーストコレクションを販売する。フィービー・ファイロが手掛けたセリーヌは18年春夏をもって終了するため、「最後にもう一枚購入したい」という長年のファンは多い。そのタイミングで販売されるファーストコレクションは注目度が高そうだ。
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同店は「独自の観点でファッションの歴史を再編集する」というコンセプトのもと、品揃えしている。今回は「彼女のアイデンティティーが最も色濃く反映されたコレクション」という切り口で、10年リゾートコレクションと10年スプリングコレクションのみを揃えるという。全70ルック中、半数が揃う。バイヤーの仲由起子さんの個人所有物やビンテージショップで購入したものなど、長年かけて収集してきた。価格は前日に決まる予定。
ファイロは、1945年のセリーヌ創業以来、得意としてきたパリシックを継承しながら、強さとしなやかさを持ち合わせたコレクションを発表してきた。他の服に満足できなかった女性たちは「まさに今、私たちが着たいもの」と支持し、デビューから8年間、女性ファンの心をつかみ続けた。ファイロは14年に米『タイム』誌で、世界で最も影響力のある100人にも選ばれた。
