都心商業施設のレディス専門店 お出かけ需要旺盛で売れ筋に変化

2022/12/20 06:29 更新


レトロガールキヴィルミネ池袋店ではギフトでティペットなどが売れている

 東京・新宿や池袋の商業施設に出店するレディスチェーン専門店では、年末年始に向けてお出かけ需要が旺盛だ。店頭はクリスマスや旅行など「予定があるから服が必要」という客でにぎわい、購入決定率やセット率が高い。ギフトも動いている。

 「戦利品を必ず持ち帰る客が多い」とはローリーズファームルミネエスト店。接客では「新しい洋服を着て出かけたくなりますよね」と話して盛り上がる。

 外出時間が増え、売れ筋にも変化が表れている。昨秋冬トレンドに浮上したミニボトムの反応は今年の方が高まっており、ロングブーツも昨年よりも動いているという。バッグはポシェット型のスマートフォンケースなど小ぶりのものが売れていたが、最近では容量たっぷりのボディーバッグが人気だ。店頭では色のニットトップも好調で、おしゃれの高揚感を満たし、防寒や必要な荷物がまとめられるなど実用性も備えた商品が求められているようだ。

 11月からギフト需要も活発だ。友人に服やティペット、ストールを購入する客がいる店がいくつかあった。レトロガールキヴィルミネ池袋店では、ギフトの見本をトルソーと一緒に飾ったり、「ラッピング承り中」とのPOP(店頭広告)を置いたりし、注文が順調だ。

 インバウンド(訪日外国人客)の来店も少しずつ回復してきた。個人消費が目立ち「免税で買い物される客は3年ぶり」と話す店もあった。



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