クラシコム(東京、青木耕平社長)は、運営するECサイト「北欧、暮らしの道具店」の初の試着会を東京・国立オフィスで開いた。23年秋冬の新作と定番品、フォーマルウェアなど138点をスタジオフロアに並べ、サイト上で募った先着約100人を招待。1回当たり1時間25人、4回に分けて実施した。
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目的は、DtoC(メーカー直販)ならではの「実際に着てみたい、見てみたい」という声に応えること。同時に、「自分の仕事がどう響いているか、オンラインだけで把握するのは難しい。そのフィードバックが得られれば」(青木社長)との狙いや、「サイトのレビューまでは上がってこない声や気づきが得られるのでは」(佐藤友子取締兼店長)という仮説があった。
会場では商品企画に携わる約10人が接客した。佐藤店長はじめ、サイトで〝顔出し〟しているスタッフが多いため、「いつも見てます」「お会いできてうれしい!」との声と共に、商品やコーディネートへの相談も多かった。
申し込んだうち、94%が女性。1人で申し込んだケースが76%で、40代が50%を占めた。東京住まいの参加者は44%。同店のサイトやアプリを週2回以上チェックする人が75%、同店オリジナルの商品の購入経験者は67%だった。
来場者に参加のきっかけを尋ねると「ずっとクラシコムが好きで、オフィスにも来てみたかった」「昼休みにサイトを開いたら告知が出ていて、即申し込んだ」といった熱烈なファンに加え、「サイズで迷っていた」「サロペットが気になったが、実際に着ないと不安」などの声が聞かれた。同サイトでシーズンに2着は服を買うという参加者も複数。実際に身に着けて来場した姿を見て、スタッフも「すごくうれしい」と終始笑顔。「これからのことを考える元気をもらい、いろんな学びがあった」(佐藤店長)という。