晃立 ジーンズ洗い加工の排水を再利用へ

2020/03/10 06:26 更新会員限定


 学生服縫製・ジーンズの加工を主力とする晃立(岡山県倉敷市)は、ジーンズの洗い加工を行う第一工場で、排水を再利用する装置を開発した。このほどプロトタイプの装置を完成したところで、今夏から本格的に同装置を稼働する。

(小畔能貴)

 同社の本社や工場がある児島地区は瀬戸内海に面していて、従来から排水に対する基準が他地域より厳しい。こうした基準を満たしても、再利用するには透明度が不十分で、スレーキ(ポケットの袋地)などを汚してしまう懸念があった。四国のコンサルティング会社と協力し、製紙会社の排水処理施設で活用されている装置を改造した特殊なろ過装置によって、透明度の問題を解決した。今後、ワンウォッシュやストーンウォッシュ、ブリーチなどすべての洗い加工で排水を再利用し、水の使用量を大幅に削減する。

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