神戸市兵庫のシニアショーが映画に

2016/06/17 08:37 更新



 神戸市で05年に始まったシニアのファッションショーがドキュメンタリー映画になった。全国で公開され、欧州の映画祭にも出品された。地域に密着した企画に関ってきた神戸芸術工科大学の見寺貞子芸術工学研究機構長は、「高齢化社会の生き方のヒントになる」と話す。

 タイトルは「神様たちの街」。副題は「戦災、震災を生き抜いた人々の爆笑ファッションショー」。95年の阪神・淡路大震災で大きな被害を受けた神戸市兵庫区で始まった「兵庫モダンシニアファッションショー」の記録映画だ。毎年12月に開かれ、昨年の第10回のショー本番までの半年間を追いかけた。監督は認知症映画のイメージを変えた「徘徊ママリン87歳の夏」の田中幸夫。今回も明るく、軽いタッチでシニアを描いた。

 見寺さんがショーを記録したいと思い、阪神・淡路大震災のドキュメントを撮ったことのある田中監督を紹介してもらった。神戸では今年、先行ロードショーされ、600人以上が来場した。7月2~15日に東京の新宿ケーズシネマで上映、その後、横浜や大阪、名古屋、京都、仙台と公開される。

「神様たちの街」のチラシ
「神様たちの街」のチラシ


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