小松マテーレは製品染めの新ブランド「ティントリアーナ」を立ち上げた。幅広い晒(さらし)生地のラインナップと加工バリエーションを売りに、縮率管理による安定生産ノウハウを生かす。ビンテージ調の流れに対応するほか、小回りを利かせた小ロット・多色展開により、在庫リスク軽減のニーズにも応える。
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製品染めは染色前の白生地を縫製し、製品段階で染めるもの。同社は単に着色するだけでなく、パッカリングによるアタリやしわ、色の深みや立体感を表現する手法など、生機の選定と晒技術、多彩な後加工技術を組み合わせて様々な表情を付与できるのが強み。
晒生地を販売し、海外など最適な生産地で相手が縫製した後、国内の同社工場で製品染めするといったオペレーションを想定する。バッチサイズが2キロから90キロまである製品染め専用の染色機「染料役者」を活用し、大小ロットに対応する。また、伊ティントリア・エミリアーナと組み、ハイエンド向けの手の込んだ染め・加工をイタリアで行う枠組みも提案、すでに一部受注が決まっている。

いずれも晒生地のバリエーションと縮率管理がポイント。生地の選択によって製品の仕上がりサイズが変わるのが製品染めの難しい点だが、欧州や国内向けでの長年の実績をベースに、同社が持つ知見を生かす。
