織ネーム2社、共同でベトナムに工場

2015/06/09 06:13 更新


 ブランドネーム・タグメーカーで京都に本社を置く小林織ネームと太田織ネームは、共同出資でベトナム・ホーチミン市に生産工場を設立する。今秋の稼働を目指す。国内の同業2社が共同で海外工場を運営するのは服飾副資材分野では珍しい。

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 両社とも京都で創業した企業で、生産・販売の品目は重なるが競合する顧客は少なく、中国に生産・販売の拠点を持っている。東南アジアでは小林織ネームがインドネシア、タイでの生産・販売を手掛け、太田織ネームはベトナムに出張駐在の形で人員を派遣して現地の事業環境調査を続け、現地供給の可能性を探っていた。

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 両社は既に数年前から、互いの生産設備を融通し合うなど、協力・共同関係を築いていた。アパレル業界の東南アジア生産拡大の動きを背景に、顧客の求める最適地生産に応えられる安定した供給基地を確立したいという互いの思惑が一致、今回もう一歩踏み込んで「新たな挑戦を始める」(小林慎吾小林織ネーム社長)ことになったもの。

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 工場はホーチミン近郊に位置し、既に工場物件は確保済み。印刷関連の業務からスタートする。当面、それぞれの企業から日本人を1人ずつ駐在させて管理・運営を行う。夏までに設備を整え、秋から本格的に稼働する予定。販売についてはそれぞれ独自に動きながらも、生産に関しては融通・調整し合うことで、効率化にもつなげていく。



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