ニットプランナー 一枚の服ができる過程をインスタで

2020/04/22 10:58 更新


 家で気軽に楽しんでもらえるコンテンツを――ベビー・子供服のニットプランナーは、「KP」の公式インスタグラムの発信に工夫を凝らしている。日本製の物作りのこだわりを消費者に知ってもらうのが狙いだ。新型コロナウイルスの影響で家で過ごす時間も増えている中、これを機にSNSの発信を強めたい考えだ。

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 3月は1着の服ができる過程を動画で配信した。今春夏の新作であるオリジナルのグラフィックプリントのTシャツに焦点を当て、原画の考案からプリント、刺繍、縫製までを全14回に分け、2日に1回のペースで配信した。

 昨年入社した企画本部デザイン室の向地春香さんが、この企画を考え、実行した。同社は日本製が強みの一つだが、「入社して物作りの背景を知り、熟練職人の技や思いに感動した」と向地さん。そこで、工場の協力も得ながら動画を作成した。工場はプリント、アップリケの刺繍ともに東京都内にあり、いずれも30年近く連携している。

 動画を見た消費者からは「こんなに時間をかけて作られているとは」「ますます商品が欲しくなった」「子供と食い入るように見た。家で学べる素敵なコンテンツ」など多くの反響があった。社内でも「何年も務めていると、手間ひまかけて作られた商品も当たり前のように感じてしまう。改めて社内のデザイナーや職人の、汗や思いを知る機会になった」との声が挙がった。

 新型コロナウイルスの影響で時期は見合わせているが、店舗限定で、今回紹介したTシャツの原画の展示会も予定している。

原画の考案から縫製まで服ができる過程を動画に


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