研修後記(藤永幸一)

2014/03/03 00:00 更新


少し前の話ですが、インポート商品を扱うアパレルのサブスタッフ研修がありました。接客に関する基本研修は、昨年内に終了していて、今回と次回は「センスアップ研修」です。

接客の会話力、所作力を自分で磨いていくためのスキルを提供し、一つのモデリングということで、基本所作がすべて入っている「レジ作法」のブラッシュアップをとりあげました。

普段から、「語ることができるポイント」をたくさん含んでいるデザイナーズの商品に触れている彼女、彼らです。商品への信頼感は厚いなあと感じます。10万円を超えるプライスが当たり前だからこそ、「接客スキル」の必要性は、真剣にとらえているようです。

高価な商品を購入するお客様のライフスタイルが、まだ20代、30代前半のスタッフの収入や環境を越えていることも多いため、気持ち的にはかなり背伸びをする、あるいは、「売れる!」という強い想いを持てることも大切になります。

最近は、若い人たちが、「リアルクローズ」という概念ばかりで育ってきていて、価格化された世界で、ファッションで背伸びをする体験が少なくなっています。化粧に関しても、顔のパーツを強調して、ぱっとみた瞬間の「美しさ」にポイントがあてられてしまい、「内面」云々は、「若さ」の前で影をひそめています。そんな傾向を持つ若いスタッフに、「デザイナーズ」の作品をお客様に手渡すという接客を伝えていく立場のサブスタッフです。

「年収が1000万を軽く超えるお客様が中心。自分の普段の感覚で接していたら、無理な世界!」・・・そういうお客様から受ける刺激、情報が、若い貴女にとっては、かけがえのないもの!へりくだることも、ひるむこともありません。素直に、関心を持てば大丈夫。そして、自信をもつことと伝えました。

商品から魅力を感じとって、それを言葉に置き換えていくワークなどを重ねながら、スタッフの強い気持ちを引きだす一日になりました。サブスタッフが、しっかりと自分に自信をもってもらうことが肝心です。

レベルが高いほど、チャレンジの愉しさが高まります!



20年のアパレル体験で痛感したこと=仕事の悩みは、本当のところ、「人間関係」。2000年に、「レックス」を設立。「仕事を楽しむスキル」を学んで、「元気な現場」をつくるサポートをスタート。自分が「楽しい!」と感じれば、相手にも好感度が伝わる!大手アパレルとの長いお付き合いで、スキルは常にバージョンアップ中!



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