【パリ=松井孝予通信員】仏ケリングは傘下「グッチ」の副CEO(最高経営責任者)にステファノ・カンティーノ氏を任命した。ケリングのフランチェスカ・ベレッティーニブランド開発副CEO補佐の直属として、5月2日に就任する。
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カンティーノ氏は「プラダ」のマーケティングディレクター、「ルイ・ヴィトン」のコミュニケーション&イメージ部門のバイスプレジデントを歴任し、ラグジュアリーメゾンでのブランド戦略において豊かな経験を持つ。ケリングは、昨年夏からグッチ再建を賭けた企業統治・組織強化を進め、フランソワアンリ・ピノー会長兼CEOの右腕として知られるジャンフランソワ・パルー氏がグッチ会長兼CEOに就任した。カンティーノ氏はその補佐として、グッチのリポジショニングに向けた戦略に取り組む。
ケリングの成長を担うグッチは中国市場の停滞で、1~3月売上高を前年同期比20%減と予測している。