仏ケリング ミラノの商業建物を13億ユーロで取得

2024/04/11 06:25 更新


 【パリ=松井孝予通信員】仏ケリングは、ミラノのモンテ・ナポレオーネ通り8番地にある18世紀の建物を、米投資会社ブラックストーンの欧州子会社から13億ユーロで取得したと発表した。欧州の不動産取引では最高額になった。

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 建物は5層からなり総面積1万1800平方メートル、うち商業面積5000平方メートル超。「プラダ」や仏LVMH傘下「コヴァ」が入居している。モンテ・ナポレオーネ通りのテナント料は世界トップのニューヨーク五番街に次ぐ2位(米クッシュマン・アンド・ウェイクフィールド調べ)。この買収によりケリングは年間9000万ユーロの家賃収入があり、「収益性の高い投資」とコンサルティング会社ローラン・ベルガーは仏経済紙で指摘した。

 ケリングは世界ファッション都市の高級商業圏における不動産投資を新戦略に位置づけ、今年1月にはニューヨーク五番街の建物を9億6300万ドルで取得している。



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