KDDIとエブリー 動画コマースアプリの提供を開始

2018/08/09 10:22 更新


 携帯通信事業のKDDI(東京)と動画メディア事業のエブリー(東京、吉田大成社長) は9日、ライブ動画コマースの新アプリ「チェック」のサービス提供を開始する。auのECモール「ワウマ」と商品連携し、アパレル、コスメ、美容、キッチン雑貨などを視聴者との双方向コミュニケーションで販売する。

 チェックは20~40代女性を主対象にした動画コマース配信アプリ。動画では、各商品分野で視聴者から共感を呼ぶ出演者が商品を紹介し、購買率を高める。当面は平日1日6本の動画から開始する。商品はエブリーが仕入れる商材から始め、10月からワウマで販売する商品との連携を本格化する。11月からauID決済可能のサービス拡充、12月からはアンケート機能や共同購入での割引機能などを追加する。

 動画は自社仕入れ企画以外に、ブランド、メーカー、大手小売業、テレビ局と組んで制作・配信する予定。将来的には24時間・365日放映を目指す。

 動画コマースはブランドや動画番組のファンとの結びつきの強さで注目されている。エブリーは人気の料理レシピ動画「デリッシュキッチン」、ママ向け動画「ママデイズ」といった情報アプリを提供する中で、「どこで商品が買えるのか」「手に取ってみたい」という要望が来ていたことから、購買や体験をサポートする。動画制作の質の高さ、女性視聴者基盤も強みとする。

 KDDIとエブリーは今年3月に資本業務提携契約を締結し、共同でライブコマース事業を提供していくと発表していた。

 エブリーは、ダウンロード数1000万のデリッシュキッチンのほか、ママデイズ、女性のライフスタイル発信「カロス」、ニュース動画「タイムライン」を配信。動画コマースはカロスで先行しており、アパレル、美容家電紹介動画を配信して3万~5万回再生されるなど、視聴者基盤と販売実績も伸びつつあるという。

 KDDIも顧客とのエンゲージメント強化策としてコマース分野を強化中で、ワウマ出店社の紹介、auIDでの簡単決済で支援する。



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