菅公学生服、制服リユースのフリマサービス「ゆにのわ」を展開 保護者が安心・安全に取引

2025/06/10 06:27 更新NEW!


〝ユニフォームの輪〟の思いを込めた「ゆにのわ」のロゴ

 菅公学生服(岡山)は、リユースを目的に保護者同士が制服や体操服を売買することを支援するフリーマーケットサービス「ゆにのわ」を全国の学校を対象に展開する。経済的負担の軽減に加え、環境問題への関心の高まりで制服などのリユースを望む保護者は増えており、簡単で安全なプラットフォームを提供することで就学生を持つ家庭の生活を支援する。

 ゆにのわは、同社があらかじめ各学校の許可を得て開設する学校単位のページ内で、保護者がスマートフォンを通じて簡単に出品・購入できる仕組み。対象品目は学生服や体操服のほかランドセルなどの学用品。同じ学校の保護者のみが会員登録可能で、部外者や転売業者はもちろん、生徒も勝手にアクセスすることができない仕組みにもなっている。またヤマト運輸の匿名配送サービスを導入することで、取引から配送までのプライバシーも守られる。

 大手フリマでは中古の制服などの出品が禁止されており、これまでバザーや譲渡会などを催していた学校関係者やPTAにとって、手間が省けるのもメリットだ。

 対象は全国の幼稚園、小・中・高校などで、学校への導入や保護者への使用料などは無料。また販売手数料は取引完了時に販売価格の20%が発生する。

フリマページ(イメージ)

 同社は大量生産・大量消費など環境負荷が大きいアパレル産業にあって、「学生服は一般衣料に比べて長期間に着用できる耐久性に優れた環境に配慮した衣料。制服の価値を高め、最後まで使い切ることを目指したい」としている。

 同社は6月11~13日にインテックス大阪で開催される「エディックス大阪」(教育総合展)に出展。6月17日~26年4月末には販売手数料無料キャンペーンを実施し、導入拡大を目指す。

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