仏「ジェイエムウエストン」は、リサイクルプロジェクト「ウエストン・ヴィンテージ」を立ち上げた。パリと日本の直営店3店で不要になった同ブランドの靴を下取りし、仏リモージュの自社工場で修理・再生したものを一点物の製品として販売する。
自社工場には修理工房があり、これまでも年間1万足を専門の職人の手作業で修理してきた。その取り組みを発展させて、一度役目を終えたジェイエムウエストンを次の持ち主へと引き継ぐ循環を目指す。直営の青山店、丸の内店、心斎橋店では5月30日から不要になった靴の下取りを行っており、ガイドラインにのっとった基準で査定し、次の買い物に使えるクーポンに交換している。引き取り価格は状態やモデルによって異なり、1万~2万円という。これらのアッパーはそのまま生かし、ソールをきれいに張り替えて、以前の持ち主が大事にしていた風合いを魅力にした「ヴィンテージコレクション」として販売していく。プロジェクトのスタートに伴い、秋冬のコレクションとして、再生した靴をデザイナーのオリヴィエ・サイヤールがアレンジした24足も発表した。
パリの直営店では販売を始めており、ウェイティングリストができるほど好評という。日本では今秋の発売を予定し、価格は5万~6万円台という。入荷するサイズやモデルは限られるが、継続的に販売する。