古着屋JAM 堀江店を1.5倍に増床オープン

2018/06/08 06:27 更新


 米国古着を中心に販売するJAMトレーディング(大阪市、福嶋政憲社長)が、「古着屋JAM」堀江店を従来の1.5倍に増床オープンした。隣接した場所が空いたため拡大したもので、商品量を増やすとともに、見やすい売り場を実現した。同社の全7店のうち最大の店で、旗艦店に位置付ける。

 増床後の売り場面積は約800平方メートル。3フロアだった既存店の1階と2階部分をさらに広げた。堀江の中心部である東側へと増床したことで、従来よりも店が目立つ格好にもなり、新規客の獲得効果も期待できるようになった。

 フロア別の品揃えは1階がレディス、2階と3階がメンズ。1、2階は広くなり、前よりもそれぞれの商品が見やすくなった。店内には〝SNS映え〟を意識して、オブジェなどの装飾を並べたスペースも設けた。

 一方で、シューズなどの各コーナーの品揃えを増やし、見応えのある店作りも目指した。3、4階にはイベントに活用できる新スペースが加わった。

1階増床部分の一部。提案強化中のレディス売り場

 同社はEC先行で創業したこともあり、ネットでの検索に引っ掛かりやすいブランド軸の提案が強く、メンズの売り上げ比率が約7割を占める。実店舗は7店に増えたが、「ロサンゼルスに拠点を持ち、現在もバイヤーが古着を一点一点セレクトしている」(福嶋社長)のが強みで、消化率も高い。堀江店は10~50代の幅広い客層をとらえ、平均客単価が約7500円となっている。

 今後は、「伸び代のあるレディスの提案を強化していきたい」考え。堀江店でもブランド単位だけでなく、ガーリーや80年代などのテイストやアイテムで編集した売り場作りに取り組んでいる。会社としてVMDやMDについての人材教育も強め、「狙ったモノを売っていける形を目指している」最中だ。

 今期(18年11月期)の業績は、17年12月~18年5月が前期比30%増収ペースで推移中。既存店ベースでも約15%増収と健闘している。商業施設から出店の引き合いもあるが、「それなりの面積が欲しいのでなかなか折り合わない。出店するならばそれなりの規模感がある店作りがしたい」とし、既存店やECの強化を進めている。

増床オープン後の外観。堀江の中心部側からも目立つようになった


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