J・フロントリテイリングは、輸入雑貨店「プラザ」を運営するスタイリングライフ・ホールディングス(SLH)の全株式を売却した。Jフロントが保有していたSLH株49%をSLHが実施した自社株買いに応じ、さらに投資ファンドのSLHパートナーズ投資事業有限責任組合に譲渡した。残りの51%はTBSホールディングスが持つ。
Jフロントは、11年にSLHを持ち分法適用関連会社とし、化粧品や生活雑貨など小売事業のシナジーを創出してきたが、当初ほど効果が薄れたと判断した。主力の百貨店やSCなど既存事業の進化とともに、不動産など非小売分野を拡大して事業ポートフォリオの見直しに集中する。24年2月期に売却益約7億円を計上する予定。