伊藤忠商事は伊ムーレーと高級アウターブランド「ムーレー」の日本での独占輸入販売契約を結ぶことで合意した。コロネットを通じて18年春夏から販売する。5年後で20億円(小売りベース)の売り上げを目指す。
30~50代のファッション感度の高い男性を対象に全国の百貨店や専門店、セレクトショップなどを中心に販売する。中心価格帯はダウンコート15万~30万円、レザージャケット20万~40万円、ダウンベスト10万~15万円、ブルゾン10万~20万円。
今後、中国や韓国などアジア地域での販売も視野に入れブランド認知度を高めるため、18年中に日本初となる旗艦店を東京・銀座周辺で開くことを検討している。
ムーレーは家業であるダウンジャケット製造業を受け継いだモレノ・ファッチンカーニ氏が99年に伊・ベローナで創設した高級アウターブランド。主力のダウンジャケットは、最高レベルのフィルパワーを持つホワイトグースのダウンを使い、軽さと保温性の高さを両立させた。全てイタリアで縫製し、ボタンやファスナーも特注品を使うなどデザインと機能、実用性を兼ね備えた製品が特徴。
16年11月には伊ミラノのスピーガ通りに旗艦店を開き、今後開設予定の東京旗艦店を含め、世界的な認知度拡大に取り組む。
ダウンコートで15万~30万円と高級アウター市場を攻める
ミラノ・スピーガ通りに開いた旗艦店