伊勢丹新宿本店、暮らしのシーン別に

2015/03/05 06:05 更新


 伊勢丹新宿本店は4日、リビング、ベビー子供服の2フロアを改装オープンした。13年3月の婦人服、婦人雑貨に続く全館改装の一環で、「世界最高のファッションミュージアム」の完成に向けた第2ステップを終了した。顧客の暮らし方、子育てのシーンに合わせて顧客、商品を分類して売り場を再編した。

 リビングは従来の商品カテゴリー、ブランド別ではなく、顧客のライフスタイルをイメージし、くつろぐ、集う、安らぐの三つのテーマで編集した。住まいでのパーソナルな過ごし方、家族らと食事を楽しむ、睡眠、入浴での快適性など様々な暮らしのシーンに対応する。

 ベビー子供服は年齢軸でのサイズ別から、子育てシーンごとの親の価値観、関心事を軸に売り場を見直した。4日にオープンしたファッションゾーンは、「自分と同様に子供にも与えたい」というファミリーで共有する価値観に対応した。婦人服と連動し、「リ・スタイルキッズ」「テイストフルスタイル」などの自主編集売り場を刷新した。

 リビング、ベビー子供服ともにプロモーションスペース「パーク」を新設した。営業面積、店頭在庫を減らすことになるが、旬なブランドやアイテム、スタイリングのほか、コト発信の仕掛け、環境で来店動機の向上につなげる。婦人服とリビング、ベビー子供服の買い回りは改装前に20%だったが、改装を機に40%へ高める。

 三越伊勢丹ホールディングスは今後、伊勢丹新宿本店の改装投資を継続する考え。レストランなど食関連の改装を検討している。



この記事に関連する記事

このカテゴリーでよく読まれている記事