【上海=榎田果歩】8月25日から開かれているインターテキスタイル上海アパレルファブリックスでは、酷暑や暖冬といった気候変動に対応する素材への引き合いが強い。日本ならではのテキスタイルへのニーズも根強く、日系企業のブースは活況だ。
【関連記事】インターテキスタイル上海26年秋が開幕 30カ国・地域から3500社超が出展
帝人フロンティア子会社の南通帝人が訴求するのは、吸水性素材「アクアドライ」や高密度織物「マイクロフト」を中心とした機能素材。アクアドライは肌側と外側で密度が異なる二層構造を持ち、汗を素早く吸い上げ乾かす。マイクロフトは以前からあった素材を改めてリブランディング。撥水(はっすい)性や防風性をアピールする。
機能性とファッション性を両立した素材を推すのは瀧定だ。スポーツ・アウトドア向け素材群の「リボン」は、社内でレディスを担当するデザイナーが選んだ色を充実した。レディスならではのニュアンスカラーなどを揃え、ファッション分野にも打ち出す。高機能生地・素材の「アルピニックス」はウール自体が持つ防臭性などの機能に着目し夏向けでアピールする。
メイド・イン・ジャパンへのニーズも引き続き強い。宇仁繊維は国内産地で生産するジャカードや、レーヨンやナイロンなどを組み合わせたシャンブレーのボーダー柄などを揃えた。柴屋は根強い人気のある「天日干し加工」のような表情のある素材のほか、「クールマックス」など夏向けの機能も幅広く提案した。
会場を訪れた日本ファッション・ウィーク推進機構(JFWO)の古茂田博事務局長は、「海外展示会はいくつもあるが、これだけ多くの人が来場するものはない。ジャパンパビリオンにはメイド・イン・ジャパンのクオリティーを求める人が多く集まっている。パビリオンの見せ方など、出展者のヒアリングをして次のステップへと進んでいきたい」と話した。
