繊維検査機関は、環境負荷の低減や人権への配慮など、サステイナビリティー関連の認証や品質検査への対応を強めている。業界の要請に応える形で、グローバルな産業競争力の維持・強化に不可欠な検査体制を整えていく。
(北川民夫)
製品の長寿命化へ
カケンテストセンターは、服1着当たりの使用期間の長期化へ、洗濯耐久性と二酸化炭素排出量を掛け合わせた「両側面でのエビデンス」を検査する。「サーキュラーエコノミー(循環型経済)の観点から、製品の劣化を抑え、品質を維持することが、社会全体の二酸化炭素排出量の削減に貢献できる」と見る。