【IFF・MAGIC】 個性光る初出展・新ブランド

2017/09/27 12:18 更新


 今回のJFW-IFF・MAGICも初出展・新ブランドが充実している。メンズ・レディスウェアから帽子やアクセサリー、アウトドアアイテムなど多彩に揃う。個性が際立つ各ブランドが、国内・海外問わず、新規販路の開拓を目指している。

表記は「ブランド名」(ブース番号)

「レアール」 人気レディスブランドが復活

「レアール」
 「レアール」(4-203)は、レディスアパレルメーカーのルナセレクションがライセンス契約によって17~18年秋冬から取り扱いをスタートするレディスブランド。今回展でブランドを発表し、レディスセレクトショップなど専門店を主対象に新規販路の開拓を狙う。00年に放送されたテレビドラマで人気女優が着用し、一世を風靡(ふうび)したブランドで、当時は高価格帯だったが、同社は手頃な価格帯で提案する。中心価格帯は2900~9500円。18年春夏物の花柄ロングドレープシャツは6900円。

「サワ・ヴォーターズ」 細部まで高い完成度

サワ・ヴォーターズ
 「サワ・ヴォーターズ」(CV-049)は、「男女隔たりなくジェンダーレスに楽しめる帽子」がコンセプト。パターンはラインをミリ単位で調節し、フォルムにこだわる。厳選した素材とそれぞれのデザインに合った硬さ、厚さなど細部まで高い完成度を追求している。帽子に合わせて種類豊富な飾りを提案するのも特徴で、展示会ではデザイナーのヴォーターズ氏が帽子と飾りのコーディーネートを実際に提案してくれる。現在は百貨店や専門店を主販路としている。今回の出展で高感度な国内外のセレクトショップなど新規販路を開拓したい考え。18年春夏物は「ミュージアム・オブ・アート」をテーマに、複数のハットを披露する。(写真の商品は3万9000円)

「ロヴァロヴァ」 クールにすっきりと

ロヴァロヴァ
 「ロヴァロヴァ」(CV-014)は14年にスタートしたアクセサリーブランドだ。「シンプルと存在感」のバランスを重視しながら、衣服との相性を考えて、様々なシーンで身に着けられるデザインのアクセサリーを提案している。今回展では17~18年秋冬物(中心価格1万3000円)を披露する。重い印象になりがちな秋冬の洋服と相性が良い、クリア素材使いのクールですっきりした印象を与える新作を訴求する。1枚の金属を切り出し、タッセルを施したチョーカー(写真、2万2800円)などがある。現在は期間限定店やワークショップを中心に販売している。今後はセレクトショップなどでの販売やファッションショーなどでの貸し出しも検討している。

「アヤタ」 見附のオリジナル生地で

「アヤタ」
 「アヤタ」(4-310-3)は、新潟県見附市の機屋の生地を使用するメンズブランドで、18年春夏にスタートする。デザイナー自身が織機を動かして作る生地は全てオリジナルで、自由度が高く独創的だ。18年春夏物はドビー、ジャカード織機を用いて、レディスのテクニックをメンズに落とし込むのが特徴だ。バックカットのジャカードを使用したセットアップなどがある。中心価格帯はジャケット5万9000~6万9000円、シャツ2万2000円、パンツ2万6000~3万5000円。今回の出展で、大手セレクトショップなど新規販路の開拓を目指す。

「キューブシュガー」 肩肘張らないアメカジ調

「キューブシュガー」
 「キューブシュガー」(4-007)は、20代半ば~30代半ばの女性が中心客層のレディスブランド。「着ているだけでほっとする。肩肘を張らずに等身大でいられる」をコンセプトに、アメカジテイストのウェアを販売する。Tシャツ、デニムウェアが軸で、手作業によるダメージ加工など細部までこだわる。今回展では、ミリタリー・ワークテイストの17~18年秋冬物を訴求する。ニット・カットソー4900~7900円、パンツ7900~1万5000円など。米綿使いのボートネックカットソー=写真=は、肉厚な生地感ながら軽い肌触りであるほか、オリジナルラベル付きのボトルに詰めて販売する。2900円。現在、直営15店と全国のセレクトショップへ卸販売している。今回展でさらなる販路拡大を狙う。

「コムフィアウトドアガーメント」 ポンチョがタープに変身!

コムフィアウトドアガーメント
 意外性のある出展者が目立つアウトドア&スポーツゾーンの中で、「コムフィアウトドアガーメント」(4-623)は、おしゃれで汎用性の高いアイテムを企画した。軍モノからヒントを得たポンチョは、身頃の裾部分に2カ所あるハトメにポールを挿すと、一人用のタープ(日よけ)に変わる。予定価格2万7000円。ワンショルダーのバッグは、スリーレイヤー生地を使った防水仕様で、口部分をロールすると容量に応じて大きくなったり、小さくなったりする(8000~1万1000円)。既にビームスやジャーナルスタンダードとの取引実績はあるが、今回の出展で、さらにブランド認知度を高め、販路を広げたい考えだ。

「アールイー」 完成度高くリメイク

「アールイー」
 「アールイー」(4-710)は、「完成された商品をリメイクする」をコンセプトに、17年春夏からスタートしたメンズ・レディスウェアと服飾・生活雑貨を販売するブランドだ。インディゴ、オリーブを軸に4色に生地を加工した後、裁断、縫製して、リメイク特有のパッチワークを作成させている。完成度の高い配色や付属、加工感が持ち味だ。中心価格アパレル7900~2万9800円、雑貨1900~5900円。今回展では、異素材の同系色生地を組み合わせて、フロントとバックに切り替えを入れたM-65モッズコートがベースのアウター(1万6800円)などを披露。現在は国内のセレクトショップが主販路だが、今後は国内外で販路を拡大していきたい考えだ。



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