英「ハンター」銀座に世界最大旗艦店

2016/04/28 05:56 更新


 レインブーツを主力にする英「ハンター」が、今春銀座に開業した商業施設「東急プラザ銀座」に出店した。ロンドンに続く世界で2店目の旗艦店で、売り場面積としては世界最大。13年2月に、アラスデア・ウィリスがクリエーティブディレクターに就任し、トータルブランドへと再構築を進めてきた。日本では、伊藤忠商事と組み、14年7月に日本法人を設立した。

 13年以来、「マルチカテゴリー、マルチチャネルにライフスタイルを提案するグローバルブランド」へと変革を進めてきた。「この3年間、事業拡大のために投資を続け、その結果増収を続けてきた」と、3月に就任した英本国のヴィンセント・ウォウターCEO(最高経営責任者)。14年の全世界売り上げは、前年比17%増の9570万ポンド(約155億円)だったという。15年も前年比2ケタ増の見込みだ。

ヴィンセント・ウォウターCEO
ヴィンセント・ウォウターCEO

 レインブーツだけでなく、ウエアや雑貨も揃えるファッショナブルなライン「ハンター・オリジナル」を立ち上げたことが、増収につながっている。14~15年秋冬から、同ラインでロンドン・コレクションに参加し、イメージを発信してきた。一方で、機能性に焦点を当てたアウトドアライン「ハンター・フィールド」もスタートし、ファッション性と機能性が融合したブランドとして認知向上を進めている。銀座店でも、両ラインを打ち出している。

 ECの拡大も増収に貢献している。「同様のマルチカテゴリーブランドでは、一つの基準として、売り上げに占めるEC比率8~10%というのがある。13年以前はそれよりも低い数字だったが、今ではもっと高まっている」。今後はECで直接つかんだ消費者のニーズを、実店舗にも応用することを目指す。

 売り上げの大きい日本市場を「非常に重視している」といい、今後は日本を基盤に、香港、中国を中心としたアジア事業を拡大する。レインブーツだけでなく、ウエアや雑貨も揃う銀座店

 



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