ハウスオブロータス再スタート、来春1号店

2016/12/09 06:29 更新


 ハウスオブロータスは来春、レディスのライフスタイルブランド「ハウスオブロータス」を始動する。モデル、女優の桐島かれんが雑貨店として始めた同事業をサザビーリーグが継承して15年12月に同社を設立、再スタートの準備を進めてきた。1号店は東京に出し、秋以降に出店を広げていく。

 同ブランドは02年に東京・麻布で雑貨セレクトショップとしてスタートし、海外の手工芸品や雑貨を中心に「世界のいい物、手の込んだ物」を扱ってきた。同社設立後は、桐島かれんがクリエイティブディレクターを担当。サザビーリーグの物作りやリテールオペレーションの機能を活用、事業を拡大する。

 ブランドの基本は受け継ぎながら、アパレルや雑貨の企画、買い付け機能を強め、品揃えの精度を高める。同時に、クラフト感のある商品や空間で暮らしを彩る〝ライフクラフトブランド〟と位置づけた。

 商品構成は、これまで売り上げの20%だったアパレルを50%に高め、その80%をオリジナルとし、20%を初めて買い付けで調達する。服飾雑貨は20%、インテリア雑貨などの生活雑貨が30%。来春夏は、インドをテーマにカディコットン、イカット、ブロックプリント、クロスステッチ、ミラーワーク刺繍など手作りのインドの素材を活用したアパレルや雑貨を揃えた。

 エスニックな中に上品さを加味したのが特徴で、ブライトカラーでインパクトを出した服も用意した。オブジェのような大ぶりのジュエリーやインド製サンダル、バリ島のかごバッグのほか、アフリカンを切り口にモロッコやチュニジアのかごやバブーシュなども揃え、クラフト商品をモダンに発信する。

 価格は以前とほぼ同じで、ワンピース1万7000~3万4000円、パンツ1万6000~2万1000円。

 出店はサザビーリーグの協力を得て、春に玉川高島屋SCに約130平方㍍の店を出す。「装う」「暮らす」「もてなす」を表現したコロニアルスタイルを基本とした店に仕上げる。秋以降は百貨店やSCに出店し、路面店も検討する。13年に麻布から広尾に移して営業していた店舗を今年2月に閉店して以降、販売は休止していた。

ハウスオブロータス2

天然素材を中心にクラフト感にこだわった「ハウスオブロータス」



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