靴卸主力のヒロセ カナダ発「ネイティブシューズ」を24年春夏から本格販売

2023/07/12 06:27 更新


アイコンモデル「ジェファーソン」

 靴卸主力のヒロセは、カナダ発のブランド「ネイティブシューズ」で輸入元の伊藤忠商事と日本での独占販売契約を結び、24年春夏から本格的に卸販売をスタートする。23年夏は限定店でのテストマーケティングを進めている。同ブランドはEVA(エチレン酢酸ビニル)素材を使用した軽量で快適なシューズとしてグローバルな人気を誇るが、来年からのリブラングではアイコンモデル「ジェファーソン」に集中して訴求する。

 ネイティブシューズは09年にカナダ・バンクーバーでスタートしたEVAシューズ。「気持ちを軽くし、生活の質を上げていく」をコンセプトに、現在、世界50カ国以上へ販路を拡大してきた。年間300万足を販売するうちの半分以上がアジア圏。日本市場でも数年前まで流通していたが、今回、ヒロセがディストリビューターとなり、リブランディングを進める。

 販路は同社の卸先である専門店(アウトドア系、ファッション系、シューズ)のうち約100店に限定する。「初年度はブランド認知と価値向上のため、本国でも打ち出すアイコンモデルにフォーカスする。特に日本市場では、グローバルで人気な子供向けは限定的な扱いにし、大人向けに特化する」(菅井伸一社長)。

「リブランディングのベストタイミング」と菅井社長

 ジェファーソンはスニーカータイプのデザインが中心。ナローでスタイリッシュなフォルムはビーチなどアウトドアだけでなく、タウンユースにも最適だ。軽さに加え、ソフトでマットな質感、イージーケア性、衝撃吸収性に優れたソールなどが特徴。24年春夏物は従来のEVAとサトウキビ由来の樹脂をブレンドした素材を使い、地球環境にも配慮している。再利用された藻類から作られ、環境負荷を軽減する素材も使用する。単色のソリッドタイプは税抜き8500円、カラフルな柄物が9500円。



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