化学品のハイケム、ハンガリーに初の欧州法人を設立 グローバル戦略を加速

2023/10/25 06:26 更新


 化学品商社のハイケム(東京、高潮社長)は、初の欧州法人ハイケム(ハンガリー)をブダペストに設立し、10月から営業を開始した。50年までに「気候中立な大陸」を目指す欧州は、カーボンニュートラルに向けた市場の拡大が見込まれる。EV(電気自動車)の普及や、化石由来材料からグリーン材料への置き換えが進むとみる。同社が日本と中国で扱ってきた化学品はもとより、EV向けの電池材料、PLA(ポリ乳酸)繊維などのグリーン素材で欧州市場を開拓し、これを機にグローバル化を加速する。

(小川敬)

 同社が2月に株式を譲り受けたアクリル系専門商社のAIジャパンは欧州で強い販売力を持っており、今回の欧州法人設立で、更なるアクリル系商材の扱い強化を図る。ハイケムが持つ既存商品のグローバル展開にもつなげる。

 EVの普及に対して、すでに日本と中国で電解液溶媒やセパレーター材料などの電池材料を扱っており、年々需要が拡大している。欧州でのEVの普及に対応して欧州に進出する日中韓の電池メーカーと電池材料メーカーに向けた電池材料の販売体制を強化するために欧州法人を開設した。ブダペストに本拠を置いたのは、電池材料の顧客が多い東欧で、電池メーカーなどへのアフターサービスを充実させる狙いがある。

 また、欧州のテキスタイル産業でサステイナブル(持続可能)な繊維への需要が高まっていることから、トウモロコシ由来のPLA繊維「ハイラクト」の市場開拓も進める。

 9月にミラノで開催された国際的なテキスタイル見本市のフィーロに出展するなど、欧州での販売を強めている。

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