胸が大きな女性向けアパレルブランド「ハートクローゼット」を企画・販売する122(品川区、黒澤美寿希社長)が西武百貨店池袋本店に設けた初のリアル店舗が好調な売れ行きをみせている。10月末日までの期間限定だが、ツイッターを通じた情報発信により目的買いの女性が広域から多数来店し、売り場内での週間売り上げのトップを独走している。
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コーナーを設けたのは、40‐50代の管理職などを対象に、ジャケットやスーツを販売している3階婦人服売り場の「リミテッドエディション@オフィス」。すべて自社企画商品のため、他社ブランドを置くのは異例だが、担当のそごう・西武の橋本尚彦マーチャンダイザー(MD)は、「困っている人は少なくないはず」とその導入目的を話す。ジャケット着用が基本のプレゼン場面に、自然な装いで振舞いたいというニーズはあるはず、というわけだ。
シャツとジャケットを中心に揃えており、現在のところ売上計画値の30-40%増の推移。「仮説はあったが、本当にお客さんが来るかは正直心配もあった」(橋本MD)が、「週4回補充する時もあり、月末までもつか不安になってきた」と黒澤社長は話す。4-50代を対象としている売り場だが、実際の来店客の年齢層は幅広い。しかも、かなり広域から集客しているという。
集客に寄与しているのは、ツイッターによる情報発信。「ツイッターは(インスタと違い)お客さんが感想を『文字化』してくれるからいい」(黒澤社長)。その内容もシェアされ、さらに集客に貢献する。自身が売り場に立つ日時も告知し、接客することでさらに販売を押し上げている。
売り場での好反応を背景に、橋本MDは「横浜や千葉など周辺店舗にも広げていけるかも。『ハートクローゼット』との協業も考えたい」と話している。