土屋鞄製造所が属するハリズリーグループの一創は、ガラスの器と工芸を扱う専門店「TSUCHI-YA」(つちや)を東京・浅草のかっぱ橋道具街にオープンした。
土屋鞄製造所がブランドをプロデュースし、日本のガラス職人の作品やクリエイティビティーを発信する。国内外で活躍する切子職人ら約35人の作品をはじめとするハンドメイドのグラスなど約1000点を展示、販売する。
「ランドセルもコップも、どちらも生活に身近な存在で親和性を感じた」とブランドマネージャーの佐野洋光さん。これまで同社が手掛けた高価格帯の江戸切子だけでなく、8000円から3万円ほどのガラスコップやインテリア、アクセサリーなどを揃えた。
「日常生活を豊かにしたい人に届けたい」と20~50代の幅広いターゲット層に広げる。観光客の多い浅草に店を構えることでインバウンド(訪日外国人)のニーズも狙う。
黒い杉のむく材を使用して陳列するガラス製品が映えるコントラストを重視した店装とし、2層で店舗面積は69平方メートル。
8月17日に公式ウェブサイトを立ち上げ、9月以降にオンラインストアで販売を行う予定。日本の作家を海外に発信する役割や、なかなか手に入りづらい作家作品を確実に購入できる予約販売を開始し、消費者と作り手をつなぐ役割を果たしたい考え。