ハッピーエンド(札幌市、金内博子社長)は、人生の終わりをより良いものにするための準備である「終活」に向けて、装いのサービスを提供する。上質で繊細な刺繍を施したチュールドレスを”終活服”=「エンディングドレス」として販売する。このほか猫や犬などのペットを対象にした「特性コフィン(棺)」と「エンディングドレス」も販売する。
同社は、辻が花や加賀友禅、京友禅などの多様な反物で仕立てたきものや、艶やかなカクテルドレスなどの衣装を社内の撮影スタジオに用意し、これらを着用した姿をプロカメラマンによって撮影。写真集やCDにする。撮影に際してはメイクアップスタッフが付いてヘアメイクなどを行う。
エンディングドレスは「天国へお嫁入りするためのドレス」をテーマにしたオリジナル商品。国産のレースを使用し、国内で縫製したロングドレス8型3色を揃える。価格帯は十数万円。「豪華客船による旅行にも着用できて、棺に入る際にも着ることができる特別なドレス」(金内社長)としている。
スタジオ撮影は予約制で1日1組限定。料金は40万円。夫婦及び友人など2人1組の場合は70万円。金内社長は「札幌の中心部から車で約15分の藻岩山の麓の自然に囲まれた環境のなかで、人生の最後をハッピーに飾るお手伝いをしたい」とする。
ペット用のエンディングドレスも販売する。国産のハンドクラフトによるフード付きストライプドレスと、花柄とリボン刺繍付きドレスの2型。特性コフィンはS・M・Lの3サイズ。コフィンとドレスのセットで7万5000~8万6000円。「ペットは家族の一員として認識されている。丁寧に手作りされた本物の葬送品のニーズは高い」としている。
繊細な刺繍を施したドレスで撮影