うめはんママモデル、企画に参加

2015/04/08 11:34 更新


 阪急うめだ本店が顧客から公募した「うめはんママモデル」第1期の4人がマタニティーナイティーの商品企画に携わっている。商品は8月に同店で販売予定だ。

 うめはんママとは、同店の子供服売り場がターゲットとする新しいママ層で、団塊ジュニア世代以降の〝ハナコジュニア世代〟と〝プリクラ世代〟(28~38歳)を指す。等身大のモデルとして162人の応募の中から選ばれたのがうめはんママモデルで、カタログや館内、ホームページ用の写真や動画の撮影、メール配信、イベント参加、売り場作りのための意見交換などで活動している。

 うめはんママが商品開発に加わるのは初めて。第1弾は前開きパジャマ。出産前後の入院中に必要な商品で家族や親戚、友人が多数訪れ、記念撮影が多い時期でもある。

 「可愛すぎるデザインは苦手」「シルエットはすっきりと美しく」「疲れているからこそ肌に映えるものを」「肌触りと色にこだわりたい」といった意見がもとになった。

 昨年秋の企画座談会の1回目で雑誌の切り抜きやネット画像を印刷したものなど具体的なイメージを持ち寄り、デザインのイメージを共有した。3月下旬の座談会2回目ではデザインと生地を決めた。「首周りの形はどうする」「秋らしい色も入れよう」「4色並べた時のバランスも大事。相性が良い色はどれかな」「迷うわ、絶対外せへん色から決めよう」などの会話が飛び交った。次回のサンプル修正を経て商品化する。

 本店子供服売り場は、うめはんママに支持され、1~2月の売上高は前年同期比20%増。特にベビーは出産祝いパーティー「ベビーシャワー」などのフェアを仕掛け、2月売上高は34%増となった。同店は西宮阪急に続きコト提案やメディアミックスで情報発信を強化している。

 「うめはんママは興味のある人や物をネットでいち早くチェックする。店はビジュアル重視で発信すること、実際に手に取れる、会える場を提供することで集客や購買につながる」(下澤亜由美阪急阪神百貨店第1店舗グループベビー・雑貨・玩具商品部バイヤー)という。



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